path 指先を奇妙に曲げて 風にあらがいながら 異境の少女が踊った 発した言葉は 荒野のアクセントのように ただ 強調されたままで意味を持たず 一瞬視線が交わり 陽炎のように映る 地肌の赤い火焔のような丘 彼方までつづく細い小径 ぼくも彼女も 「ただいま」を亡くしたまま 馬もなく路上に舞う遊牧民
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指先を奇妙に曲げて 風にあらがいながら 異境の少女が踊った 発した言葉は 荒野のアクセントのように ただ 強調されたままで意味を持たず 一瞬視線が交わり 陽炎のように映る 地肌の赤い火焔のような丘 彼方までつづく細い小径 ぼくも彼女も 「ただいま」を亡くしたまま 馬もなく路上に舞う遊牧民