インテリジェンス

内部の蠢きは着地を究める − どこに憩うかと
砂時計の無が尽きようとする間
震える形態群に光が集まる
極小の無限が極大の点として覚める歴史的現実の
解答が 都市としたら
言葉より身近に原始に帰る
その音は警鐘であり
その形は手に触れ
その意は反復される

情報を構築するパルスは様々な色を呈する
光のパラダイス
熱くもなく冷たくもない
位相の戯れに生まれることも失うこともない
大理石とガラスに移ろう日々の疲れは
小さな我を諦めとして情けを乾かす
が
仕事帰りの菩提樹の下で
人と肩を触れ合い
しみる安らぎは
明日
いつも明日の
荒れ地にオレンジの園を描いている
業をこなす位相の襞を
ピンセットでつまみながらフッと息をかける
辿り着いた原始の時代
共有する言葉と
心の野 −
波をおぼえる
野に広がる火のように